【ヘラジカ】体の大きさがまるで特撮!信じられないほどデカい鹿

巨大なヘラジカ

ヘラジカは、偶蹄目シカ科に属する大型哺乳類で、北アメリカやユーラシアの寒帯・亜寒帯地域に広く分布しています。

幻想的で「森の王」とも呼ばれるヘラジカのオスは、巨大な体躯と手のひらのような形状の大きな枝角(えだづの)が特徴。

大人のオスのヘラジカは体長が約2.4から3.1メートル、肩高が約1.5から2.1メートルに達します。
体重は一般的に400から700キログラム程度ですが、最大で800キログラム以上になることもあります。

メスに角はありません。
メスはオスよりも若干小さいですが、それでも体長は約2.4メートル、肩高が1.4から1.8メートル、体重は約350から400キログラム程度になります。

彼らは広大な森林や湿地帯で見られ、特に冷涼な気候を好みます。

ノラ
ノラ
でっかいヘラジカに乗って森を駆け抜けてみたいよね。

ヘラジカの基本情報

漢字表記箆鹿
分類偶蹄目シカ科ヘラジカ属
生息地北アメリカ、ユーラシア大陸の寒帯・亜寒帯地域
平均寿命15年から20年
体長2.4m~3.1m、肩高1.5~2.1m
英語表記Moose,Elk
ヘラジカとヒトの大きさ比較

巨大なヘラジカが道路を歩いている動画

ノラ
ノラ
作り物かよ!って大きさだよね。

ヘラジカの大きさがよくわかる動画です。

横を走っている車は、いすゞ自動車の2代目ウィザード(車高174cm)でしょうか。

すれ違う瞬間の肩の高さが車の2倍近い高さがあるように見えるので、このヘラジカの体高は3m以上あると思われます。

動画は2018年に真夜中のアラスカの街で撮影されたそうです。

ヘラジカの生態

森を疾走するヘラジカ

ヘラジカは実はその体の大きさだけでなく、驚くような身体能力も備わっています。

意外にも泳ぎが得意で4~5m潜水することも可能。走行時の最高時速は50km程度になり、シカならではの浮き上がるような跳躍は迫力満点です。

食性と生活習慣

ヘラジカは主に草食動物で、葉、枝、草などを食べます。

季節によって食べ物の種類や探し方が異なり、生息地の植生に大きく影響されます。例えば、春と夏には新鮮な草や植物を好み、冬には木の枝や低木を主な食料源とします。

彼らの食性はその生息地の植生に適応しており、さまざまな環境で生存する能力を持っています。

大きな枝角はなんのためにあるの?

メスの鳴き声に耳を澄ますヘラジカ

ヘラジカは聴力と嗅覚が発達していますが、視力はあまり良くありません。

オスの大きな枝角は集音器の役割も果たし、なんと数km先にいるメスの声を聞きとり、探し出すことに活躍します。

縄張りやメスを巡ってオス同士が争う場合、枝角の大きさで優劣が決まることもあるようです。
相手が枝角の大きさに怯まない場合はその枝角をぶつけ合う決闘に発展します。

ヘラジカの枝角はなんと毎年生え変わる

ヘラジカに限らずシカ科の動物の特徴なのですが、枝角は毎年、繁殖期の終わった冬から春にかけて抜け落ちて新しいものに生え替わります。

これは落角(らっかく)と呼ばれる現象です。

https://www.youtube.com/shorts/Ez8Iu2cLooE

動画の通り、枝角は特に力を入れなくても簡単に抜け落ちるのです。

その後、新しく生えてきた枝角は柔らかい皮膚と産毛に覆われた「袋角(ふくろづの)」という状態で、1か月に10cm以上という猛スピードで成長。

繁殖期が近付くと成長が止まり、ふたたび固く立派な枝角に仕上がっていきます。

ノラ
ノラ
こんなに大きなツノなのに、一年で元通りに生え変わるのはすごいね。

抜け落ちた枝角は、ネズミ・リス・うさぎなど他の動物の食物になったり、そのまま土に還ります。

人間に拾われた枝角は、工芸品やアクセサリーの材料になっています。

繁殖と子育て

ヘラジカのオスとメス

ヘラジカの繁殖期は主に秋に訪れます。メスは高い声で鳴き、オスを呼ぶ行動をとります。
この時期のオスは気性が特に荒くなり、縄張りやメスを巡る争いが頻繁に見られるようになります。

メスの鳴き声に集まってきたオスたちは、そこでメス争奪戦となり、勝利したオスはメスをパートナーにします。
そして、繁殖行動を終えるとすぐに別行動になりお互いに興味を示さなくなります。

妊娠期間は約8ヶ月で、通常1頭の子を産みます。母親は子供を非常に慎重に保護し、数週間は子供を隠して育てます。
子供は生後数日で立ち上がり、数週間で固形食を摂り始めます。

若いヘラジカは成長が早く、次の繁殖期までに独立することが多いようです。

ノラ
ノラ
ヘラジカのメスはツノが無いんだね。

ヘラジカの亜種とその大きさや特徴

ヘラジカは北半球の冷涼な地域に広く分布しており、生息地によって独自の特徴があります。
ユーラシア大陸と北アメリカの違いを含め、地域によっても異なる亜種に分類されています。

北アメリカにはアラスカヘラジカやヒガシヘラジカなどがおり、特に巨大になるアラスカヘラジカのオスは体長が3メートルにも達し、重さは800kg以上になることがあります。

ユーラシア大陸では、シベリアヘラジカやヨーロッパヘラジカが生息しています。
これらは北アメリカに生息するヘラジカより一般的には小さめですが、それでもオスで体重が400kg~500kg程度になります。

これらの亜種の違いは、それぞれが適応した地域の気候や地形に由来しており、ヘラジカが広範囲の環境に適応できる能力を示しています。

寒い地域の種ほど大型化するベルクマンの法則に当てはまる傾向があります。

ノラ
ノラ
体重が1トンを超える個体もいるらしいよ。
このデカさで肉食獣だったらヤバかったよね。

二つの呼び名、ムース(Moose)とエルク(Elk)の違いは何?

ワピチ(Wapiti)
北アメリカではワピチを「エルク」と呼ぶ
  • ヨーロッパでは「エルク(Elk)」
  • 北アメリカでは「ムース(Moose)」

ヘラジカは、ヨーロッパではエルク(Elk)と呼ばれています。

北アメリカではヘラジカをムース(Moose)と呼び、エルク(Elk)というとヘラジカではなくワピチ(Wapiti)のことを指しています。

ノラ
ノラ
北アメリカの大きなワピチを見て、ヨーロッパ人の探検家がヘラジカ(エルク)だと勘違いしたのが広まったらしいよ。

ワピチも大型化する鹿ですがヘラジカほど巨大にはなりません。

ヘラジカと交通安全

雪道を走るヘラジカ

北欧やカナダなど、ヘラジカの生息域では自動車との衝突事故も多くあるようです。

巨大なヘラジカとの交通事故は、自動車や乗員にも深刻な被害を及ぼすことがあります。
そのため、急ハンドル時の危険回避テストを「ムーステスト(エルクテスト)」と名付け、実施している自動車メーカーもあります。

ヘラジカに注意!

ヘラジカについてのまとめ

自動車の横を悠々と歩く巨大なヘラジカ

特撮のような壮大なサイズ感に驚きますが、その幻想的な見た目は多くの人々を魅了しています。

体重1トンを超える個体も存在すると言われており、マンモスなど大型の生物が闊歩する太古の地球を想像してワクワクしますよね。

遠くにいるメスの声を聞いてそこまで探しに行く、というのはなんだか怖いですが 笑

ヘラジカの動画はこちら

この記事を書いた人

ザ★ズーザ★ズー

こんにちは。オスライオン「ノラ」です。
ザ・ズー(The Zoo)は、イラストを見ながら動物たちの情報を楽しく深掘りしていく動物図鑑です。

コメントを残す

メールアドレスを入力するとGravatarに登録されたアバターが表示されます。
アドレスが公開されることはありません。

人気記事ランキング

  1. 01 哺乳類 【チンパンジー】実は凶暴!?肉食に怪力、知られざる野生の実態 チンパンジーは、地球上で最も知的な動物の一つであり、人間に次ぐ高度な文化と社会構造を持って…
  2. 02 鳥類 【ヒクイドリ】肉食恐竜の遺伝子が生み出した世界一危険な鳥 攻撃力が高く危険なうえ、見た目も怖いヒクイドリ。 鳥類は恐竜の末裔と言われていますが、恐竜…
  3. 03 目玉焼きを見つめるニワトリ 鳥類 【ニワトリ】なぜ毎日卵を産めるの?飛べない理由と進化の歴史 コケコッコーの鳴き声で朝を知らせ、人類の食卓に欠かすことのできない卵を毎日産んでくれるニワ…
  4. 04 哺乳類 【ダマスカスヤギ】顔が怖い?気持ち悪い?中東で”美しい”と人気の理由 「これ、本当にヤギ?」とつぶやいてしまうような顔。 中東のある品評会では、その顔のダマスカ…
  5. 05 鳥類 【ダチョウ】脳が小さいと頭が悪いの?時速70kmで走る世界最大の鳥 広大なアフリカのサバンナを砂塵を巻き上げながら2本の長い脚で駆ける巨大な鳥、ダチョウ。 頭…

新着記事

用語解説