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レッサーパンダ:後脚二足で直立するのは威嚇?ジャイアントパンダとの関係は?

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レッサーパンダ

目次

レッサーパンダの基本情報

  • 小熊猫
  • 分類:食肉目レッサーパンダ科レッサーパンダ属
  • 主な生息地:中華人民共和国(四川省西部)、インド北東部、ネパール、ブータン、ミャンマー北部
  • 平均寿命:約10~15年
  • 体長:0.5m~0.6m
  • 英語表記:Red Panda, Lesser Panda

レッサーパンダは、その鮮やかな赤茶色の毛皮、長いふさふさの尾、そしてマスクのような顔の模様が特徴的です。
その特異な外見と独特の行動で多くの人々を魅了しています。

詳細は後述しますが、竹を食べるので「パンダ」と命名されました。

ザ★ズー
レッサーパンダも竹を食べるんだね。

レッサーパンダとヒトのサイズ比較

レッサーパンダの生態と食性

レッサーパンダは竹を主食としていますが、時に果物や昆虫、小動物を食べる雑食性の動物です。

彼らは主に夜行性で、昼間は木の上で休むことを好みます。樹上生活に適応した彼らは、鋭い爪と柔軟な体を使って巧みに木を登ります。
また、非常に繊細な嗅覚を持ち、食物を探すのに重要な役割を果たしています。

彼らは体調や感情を表現するための多彩な鳴き声を持ち、独自のコミュニケーションを行います。
主な天敵はヒョウや大型の猛禽類です。

名前の由来とジャイアントパンダとの関係

ネパールでは「竹を食べる者」という意味のニガリヤ・ポンヤと呼ばれていて、ポンヤがパンダになったと言われています。
元々「パンダ」はこのレッサーパンダのことでしたが、ジャイアントパンダ発見以後、より小さいという理由でレッサー(Lesser=小さい方の)パンダと名付けられ、より大きい方はジャイアントパンダと名付けられたそうです。

竹を食べるという特殊な食性は同じですが、ジャイアントパンダとはまったくの別種です。

英語圏などではレッドパンダ(Red Panda)と呼ばれており、レッサーという劣っているかのような呼び方を嫌う人もいるようです。

ザ★ズー
小さいから「レッサー」って、なんかアダ名みたいでかわいそうな気がするなぁ。

竹を食べているレッサーパンダ

繁殖と子育て

レッサーパンダは春から初夏にかけて繁殖期を迎えます。

オスはメスを求めて広い範囲を移動し、メスは一度に1?4頭の子を産みます。
子育ては主にメスが行い、子どもたちは約90日で自立します。
子育ての過程で、母親は子どもたちに樹上生活の技術や食物の見つけ方を教えます。

単独行動とナワバリ

単独で行動することが多く、特定の縄張りを持ちます。
縄張りを激しく守ることはあまりありませんが、生息地が重なる場合は互いにコミュニケーションを取りながら共存していることが観察されています。

後脚で立ち上がるレッサーパンダ

威嚇してるの?直立したり両手を上げるのはなぜ?

背筋を伸ばして後脚で立ち上がり人気者になった、千葉市動物園の風太というレッサーパンダがいます。
彼が立ち上がったのは、旺盛な好奇心によるものだったと言われています。

立ち上がるのはなぜ?

レッサーパンダが後ろ脚で立ち上がる理由は、主に自分の周囲をより良く観察するためです。

この行動は、周囲の環境や潜在的な捕食者を確認する際に役立ちます。
また、後ろ脚で立ち上がることによって、体を大きく見せることができ、これが自己防衛のメカニズムとして機能することもあります。
さらに、レッサーパンダは食物を探す際にこの姿勢を取ることがあり、高い場所にある葉や果物を手に入れるために立ち上がることがあります。

両手を上げるのはなぜ?

両手を上げる行動については、何かに興味を持った時や新しいものを探索している時に、周囲をより良く見るために両手を上げることがあります。
これは彼らが周囲の環境や物に対して好奇心を示していることを意味します。

非常に稀ですが、脅威に直面した時に自己防衛のため、または自分自身を大きく見せて威嚇するために両手を上げることがあります。
ただしこの行動はレッサーパンダの間で一般的ではなく、通常は他の威嚇の方法が優先されます。

若いレッサーパンダや社交的な個体が遊んでいる時に、ジェスチャーとして両手を上げることがあります。
このような行動は、彼らがリラックスしていて、遊び心がある状態であることを示しています。

ザ★ズー
両手を上げるのはちょっとした挨拶みたいなもんか。
かわいいね。

直立しているレッサーパンダ

肉食だった?レッサーパンダの進化

食肉目に属しているレッサーパンダは、原始的な形では肉食性の特徴を持っていた可能性が高いと考えられています。
食肉目に含まれる動物は、その進化の初期段階で主に肉を食べる傾向がありました。これには、強力な顎、鋭い牙、肉を裂くための鋭い爪など、肉を効率的に捕食し消化するための適応が含まれます。

進化の過程で、レッサーパンダは異なる食物源に適応することで生存戦略を変えました。
竹林が豊富なヒマラヤ山脈や中国の一部地域で生存するために、竹を主食とする雑食性へと進化したのです。
この適応は、彼らがより広範囲の食物を容易に確保できるようになり、生き残る可能性を高めました。

竹に依存する食生活はレッサーパンダが特殊な歯と強い顎を発達させることを促し、これにより硬い竹を効率的に食べることができるようになりました。

ザ★ズー
周りに竹林が多かったから、それを食べるられるように進化していったんだね。

レッサーパンダについてのまとめ

レッサーパンダはその独特な外見と行動で多くの人々に愛されています。
しかし、彼らが直面する環境破壊や生息地の減少といった問題に対して、私たちはより深く理解し、積極的な対策を講じる必要があります。

レッサーパンダの保護は、生物多様性の維持と地球環境の保全に貢献する重要なステップです。

レッサーパンダの動画はこちら

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